JETBOIL HELIOS(海外版)

海外版は、ガスは倒立で使用できることになっている
高効率鍋と風防、ストーブをセットにした高効率セット。液出し用に逆さスタンドまで付属し、パッケージも液出しの珍しいストーブ。液出しなので寒冷地でもガスを最後まで使い切れる。特に小細工せずとも-23℃まで使えるらしい。

米国デビュー後しばらくの間国内販売がなかったが、2009年春ごろから国内販売が始まった。ガス検に通らなかったのか、国内版はガス缶正立の普通のガスストーブになってしまった。倒立液出しは海外版のみなので注意。ここで液出しストーブと書いてるのは海外版。国内版も恐らく物は同一だと思うが、元々EtaPowerと同じに見えるものが液出しとして売られていたので、Etapowerでも、国内版HELIOSでも、取り説上は正立だが、倒立(液出し)でも使えるストーブでしかなく差がなくなってしまう。
※液燃転用機は液出しでも使えるので、液出し対応機は海外には多い。国内向けは、軽さ重視なので、液燃転用のガス機は出回っていない
国内では液出しといえばスノーピーク。気軽に持ち歩けるのはメタルクラブしか無いので、メタルクラブと比較すると、実はストーブとしての重量はまったく同じで差が無い。両方とも274gだった。
メタルクラブは火力調整が本体側、HELIOSはタンク側なので、液出し時の反応の速さではメタルクラブが勝る。メタルクラブは収納サイズが非常に小さいが、雪上に立たないので雪の上で使うには台が必要になる。元々重心が高く不安定なので、けっこうしっかりしたものが必要になると思う。それを考えると重さや大きさのメリットはイマイチだったりする。

HELIOSが使用可能な温度範囲を-23℃からと書いているのに対し、メタルクラブは書いてない。必要が無いから書いてないということもあるかもしれないが、そもそも大した耐寒性能は持っていない可能性が高い。HELIOSが沸点-40℃のプロパンを25%含むイソプロで-23℃なのに対し、メタルクラブは沸点-12℃のイソブタンしか入っていない。耐寒温度は-5℃くらいになってしまう。
HELIOS      2L鍋セットで$149.95
HELIOS GUIDE 2L+3L鍋セットで$199.95

私が買ったのは3L+2L鍋付きのセットでHELIOS GUIDEの方。かなり高価だが、何故か安く買えた。送料入れても国内でJETBOIL PCS買うよりもずっと安かった。
※当時JETBOIL PCSの定価は16800円。モンベルなので定価売り。せいぜい1割引で15000円くらいだった。

個人的に、(実際買ってみて)JETBOIL PCSには値段なりの価値をまったく感じなかったが、こいつはなかなか良いと思う。少なくとも、取り説レベルで倒立のストーブ買えばそれなり金がかかる。ストーブ単体のメタルクラブが15000円(その後値上げで16800円)。大鍋付いてこの価格なら十分納得だ。
2009年時点の国内初期版は箱にシール張って無理やり正立にしてある。海外版からの差分は、
 ・国内版は液出し仕様では無くなっている。
 ・透明風防が付属しない(ガス検にひっかかった?)
 ・何故か無意味にガス缶の正立スタンドが付いてくる(元は、倒立だから必要だっただけ)
 ・倒立できないので、スペック上の対応温度は低温に強めの普通のガスストーブ。Primus表記だと”0℃まで。一時的には-15℃でも使用可能”になってるはずだが、箱の温度表記変えてあるか?
 最大の特徴であったガス缶倒立液出しでは無くなっているので、EtaPowerに対するメリットはほぼ無いような気がする。

価格設定は、円高が反映されているためかHELIOSで21000円、HELIOS GUIDEで27000円と、国外価格に対して比較的安い。米国価格からして妙に高価なストーブだ。

2008冬〜2009春には、HELIOSとEtaPower比較を行ったのだが、倒立液出しで使えて当たり前のHELIOSはほとんど注目せず、EtaPowerばかり見てたので、ほとんどEtaPowerの記事になってしまった。今シーズンはもうちょっと真面目に使ってみることにする。

 
EtaPowerEFとの最大の差は、倒立させても火力調整がやりやすいこと。EtaPowerEFは倒立させると調整がやりにくい。自分で、缶の倒立用のスタンドを作れば良いのだが。
HELIOSは液出しで普通に使える・・・ので特に書くこと無し。

左:JETBOIL HELIOS  右:EtaPower EF Trail(日本版)
     
HELIOS最大のライバルは。PRIMUSのEtaPowerEFだと思うが、ライバルどころか、使用しているストーブも同じものに見える。国内版のHELIOSも海外版と同じに見える。

点火装置は、HELIOSはストーブ側に、EtaPowerEFはスタンド側に付いている。

両方とも、専用鍋で使う限りほとんど汚れない。数回使った程度では黒くもならない。


EtaPower EFでも普通に液出し燃焼可能・・・というか、姉妹機に液燃ストーブか、液出しストーブが存在すれば、普通にできる。

HELIOSはできてあたりまえなので、気にして写真残しておらず、ストーブの紹介に適した写真を撮って無かった。

写真はEtaPowerだが、EtaPowerと特に差は感じないので、0℃程度でも1Lの水が4分ほどで沸くと思う。かなり速く感じる。

液出しに期待して買って期待外れとしているレポートがいくつかあったので、寒さには弱いようだ。1Lの沸騰時間は30分以上とか、40分くらいという報告が上がっていた。-5℃くらいでは、そんなことは無かったのでもっと低い温度での話だと思う。-23℃まで使えると書いてあるので、-5℃ と -23℃の間なのだと思うが。

純正のガスはイソプロだが、その割には火力が低く、内容が怪しい気がする。プリムスのT缶の方がマシな感じ。液出しの場合、主成分の沸点よりも、プロパンの含有量の方が火力に響くのかもしれない。

・・・というか、JETBOILのガスの中身嘘っぽくないか?
樹脂製の透明風防が付属する。透明なのは便利な面はあるのだが、融けそうなのと、風防があると鍋が持てない。めんどくさいのであまり使わない。
寒さに本当に強いのか?
海外での評判見る限り、期待してたのに寒いと実用にならんみたいな話もちらほら有った。ただ、どんな環境でガスが何だったかまでは見つからなかったのでよくわからない。個人的には、プロパンがたくさん残っているガス缶を使えば、箱に書かれている程度の温度(-20℃)くらいは行けるのではないかと思っている。-10℃くらいのところで、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルブタン+プロパンのガスでテストしてみれば、おおよその予想は付くのだが、そういう場所に簡単にアクセスできる手段が無いので、よくわからない。


 
ストーブ本体と、スタンドの合計重量。HELIOSもEtaPower EFも、この状態で普通の分離型ガスストーブとして使用可能。日本語版取り説では禁止されてるかもしれないが、外国語版に禁止の文字は無い。

270gはただのガスストーブとしては、重すぎるが、液出しストーブとして考えればメタルクラブと同じくらいなので、重いというわけでも無い。ただし、ある程度大きな鍋しかゴトクに乗らない。

EtaPower EFの方は下が石だらけのとき安定しにくいのだが、重心が低いのであまり問題が無い。

両方とも、小さい鍋やカップは乗らない。HELIOSのゴトクは妙にメタルクラブのゴトクと似ている。
バーナー単体はとても魅力的なHELIOS
EtaよりもHELIOSが勝る部分で最も大きいのは、液出し仕様であるというところだと思う。・・・ので、国内版はメリットがあまりないのだが、何も無いかというと、そんなことはない。

HELIOSは点火装置がバーナーユニットに付いている。EtaPowerはスタンドに付いている。HELIOSは手元で操作可能とか、そんな些細な問題はどうでも良くて、バーナーだけ流用する場合、HELIOSの方が便利なのだ。

・・・まあ、点火装置自体、必須と言うわけでもないが、バーナー目当てならHELIOSの方が良いと思う。火力調整ツマミも畳めて便利。
HELIOS鍋は金属ハンドルが付いたため、ネオプレーンは面倒なら外してしまっても問題なくなった。JETBOIL PCSはハンドルがネオプレーンに付いていたので外して使うことができず、ハンドル持つとうにょーーーんと伸びて気持ち悪いし、知らぬ間に焦げたり融けたりしてるし、洗うとき外すのがめんどくさかった。これはHELIOSで飛躍的に進化した部分だ。
風防したままハンドル持てないという間抜けな欠点があるが、そもそも国内版には風防付いてないので、それ以前の問題だったりもする。

Etaは鍋ハンドルが別になっていて、持っていくの忘れそうで嫌だったりもするのだが、それでも融ける蓋よりはよほどマシだと思うので、鍋はEtaの方が使いやすくて便利。なので、個人的にはHELIOSバーナー+Eta1.7L POTが使いやすい。ヒートエクスチェンジャ付きの鍋は、中央一点で熱しても周囲のエクスチェンジャが熱を集めて全体が温まるようで、真ん中だけ焦げたりしない。真上に上がるストーブが良いようだ。

Etaの方がいろいろ良いけど、流用目的でバーナーが欲しいなら、HELIOSバーナーのほうが良いと言えば良い。
   
この2機種は、同じように使えて、どちらを使っても特に違和感が無い。・・・ので、安価で国内でも買えるEtaPower EFのほうが良いような気がする。HELIOSが国内で買えるようになったが、国内版は正立なので、だったらEtaPowerでも変わらない。ただ、EtaPowerの実売価格が高騰して、1割引の17000円で売られている。

基本的にEtaPowerの方が使いやすいし安いし、蓋が溶けるとか鍋洗う時にカバー外したりとか根本的なところを気にせず普通に使えて便利なのだが、EtaPowerは2.1Lの鍋が1個付くだけで、鍋の2個セットが無い。国内では別売りでも他のサイズの鍋が手に入らないので、そこがちょっと不便だった。HELIOSの場合、HELIOS GUIDEなら鍋2個付きで便利。ただし、すっきりスタックできるEtaPower+1.7L鍋の方が便利だったりする。

結局、超大型鍋セットという認識になっている。

HELIOS GUIDE(3L+2L) > EtaPower+1.7L(2.1L+1.7L) > EtaPower(2.1L)

鍋の蓋はプラスチックだが、正しい使い方をする限り融けない。・・・が、融ける材質使ってる時点で問題がある。熱々のストーブやランタンと接触させてしまう可能性があり、わざわざ融ける材質を選ぶ価値は低いように思う。
 


 
鍋蓋が無駄
JETBOILは極端で、PCSは細すぎて使いにくく、少々の風で火が鍋底を外れやすいという大きな欠点が有った。HELIOSはかなり平べったいものに変わり、使用時の使い勝手は良いものの、上下のプラスチック蓋が巨大なものになっている。もうちょっと高さを増やして直径下げたほうが軽くなると思う。鍋はEtaの方がバランス良い。

風防は透明のプラスチック製。すぐに溶けてしまいそうだ。蓋は熔けてしまうとガッカリするので金属性が良い。
   
   
   


 
EtaPowerと比べると融けてしまう鍋蓋と風防が使いにくい(国内版HELIOSの場合、風防は付属しない)。重さが同じならEtaPowerの方が上。・・・で、実際EtaPowerの方が軽い。ストーブ自体はEtaPowerとHELIOSは同じものなので、EtaPowerが上と考えている。海外版HELIOSは倒立使用が取り説レベルで保証されている。国内版なら特にメリットは無いのでEtaPowerの方が良いと思うが、デザインが好みならHELIOSでも良いかもしれない。基本的に大差無い。写真見ると、デザイン良い感じなのだが、実物はそんなでも無い。

鍋はHELIOSは2L、3L。EtaPowerは国内では2.1Lのみだが、1.7Lと2.9Lがある。2.9Lだと風防外す必要があり面倒なので、2.9Lを使うなら風防は持たなくて良いかもしれない。1.7Lと2.1Lをセットにすると、収納スペースの増加無しに鍋を増やせるので、なかなか秀逸。・・・と言うか、2.1L+1.7L鍋で使うのが便利。