SOTO ST-310
レギュレーターストーブ
350g 2500kcal(プロパン入りガス)
CB缶仕様のストーブ。CB缶なので直結なのに350gもある。レギュレータが付いていて、外気温が低くても火力が下がりにくいことが売り。宣伝文句は控え目で、朝、版、早春、晩秋の低温時に強いとなっており、冬季に強いとは書かれていない。
胡散臭い宣伝文句だが・・・確かに火力は高い(環境が悪くても低下が少ない)
実際使ってみるとそこそこの火力が出るので実用的だと思っていたが、デルタポッドCBと比べてみたら、同じガスでもこちらの方が圧倒的に大火力だった。気温15℃と、ちっとも寒くないときに、残量半分程度のガス缶でデルタポッドCBが苦戦していたのに、同じガス使ってもST-310はデルタポッドCBで新品ガス使うよりももっと火力が高いくらいの勢いだった。レギュレータとか関係なく、単純に火力が高い。レギュレータ付きだとそれにプラスして連続使用で火力が落ちにくいのだろう。
→さらに続報。デルタポッドのオリジナルだと思われるMoonWalkerだと、アダプタ経由でCB缶つけても十分まともな火力が出た。レギュレータストーブの火力が高いのではなく、デルタポッドCBの火力が低いだけだった。
CB缶ストーブの最大の問題
CB缶のガスストーブは、安価に、どこでもガスが入手可能であるというのが一番大きなメリットだと思うが、国内販売される全てのガスストーブで共通の問題として純正ガス以外使ってはいけないことになっている。OD缶の場合、純正ガスだけ使ってもそれほど困らない(非純正品を使うメリットはそれほど大きく無い)が、CB缶の場合、純正縛りだとメリットの非常に多き場部分が失われてしまう。純正品は高価で、そもそも、SOTOの場合、純正ガスはそこらで手に入らない。直結で350gもあるストーブ使うためにわざわざ純正のCB缶買うくらいなら、軽量なOD缶ストーブを使ったほうがずっと良い。出先でSOTOのCB缶探すよりは、プリムスやEPIのOD缶の方が遥かに簡単に入手できる。純正ガスしか使えないなら、こんなもの要らない。

現実的には、そもそもメーカー指定の純正ガスしか使えないと言うことを知らない人も多いと思うが。

直結で350gもあるストーブ使うためにわざわざ純正のCB缶買うくらいなら、軽量なOD缶ストーブを使ったほうがずっと良い。出先でSOTOのCB缶探すよりは、プリムスやEPIのOD缶の方が遥かに簡単に入手できる。

CB缶の割には火力が高目?
ガスにしては(涼しい季節でも)火力が高い。ガスストーブはスペックに書かれる最大火力は高いものの、実用上の火力はあまり高くない・・・というか、場合によっては使い物にならないほど弱い。
ST-310は気温15℃で残量半分くらいのガスでも、ある程度まともな火力が出る。同じ温度、同じガスであればけっこう大火力な方に入るように思う。スペック上は25℃でプロパン入りガス使ってもやっと2500kcalしか出ないが、実用上は4200kcalクラスの縦型ストーブと比べて6割と言うほど火力が低いとは感じなかった。
ドロップダウンが少ないことになっているが、点火してすぐの火力でも既に他のガスストーブより高い。高価なOD缶を使うガスストーブの存在価値を著しく脅かす存在だ。

CB缶は便利
ガスストーブの場合、本体の重さはたいした影響は無く、ほとんどはガス缶の重さなので、軽いストーブ持って、重いガス缶の予備持つよりは、出先でいつでも燃料買い足せるほうが軽量と考えると、CB缶は非常に有効だ。気温5℃以上でのバイクや自転車でのキャンプには超お勧め。
縦型直結ストーブでアウトドア用の寒冷地用ガス半分使った状態よりは、半分使った安売りCB缶をこのストーブで使ったほうが、マシな火力が出る。

マイクロレギュレーターの効果ははっきりはわからない
買ってはみたものの、どれがマイクロレギュレーターなんだかわからない。しばらくして情報が出てきたが、ガス圧を制御する装置のようだ。ガスストーブは自力でガス圧を上げることはできないので、気温が低いときに上げるのではなく、気温が高いときに出力を制限するものなのだろう。実際には温度ではなく圧力だと思うので、ガスが減っても効果が有る筈だ。
ただ、寒いときに火力を上げる仕組みでは無さそうなので、このストーブが寒いときにも火力が出せると言うなら、他のストーブでもできそうな気がする。ガスの沸点以下では使えない筈だ。

やや寒いときでも火力は高めなのでマイクロレギュレータは効いてるのだと思うが、はっきり体感するのは難しい。

ちなみに、姉妹品のレギュレータランタンの方は、ガスを使いきるまで一定の明るさを保つことを売りにしているが、ガスが僅かに減ると豪快に暗くなって、宣伝文句をまるで無視した挙動をとる。ランタンの方が噴出量が少ないので、制御しにくいのだろうとは思うが、悪い方では効果が見えやすいが良い方では見えにくいと言う損な機能である。

ゴトクが滑りやすい。安定やや悪い
対応する鍋サイズは19cmまで。BlackLiteの2L鍋とフライパンがギリギリ使える程度。安定性は思ったほど良く無く、滑りやすい。

すげー重い
350gもある。あまり軽量を考えたものではないが、それにしても強度的には不必要なレベルで鉄の塊と言う感じで、物凄く重い。金属塊でガス缶まで熱を伝える仕組みなのではないか?と思ってしまうほど。軽い縦型でもマイクロレギュレータ付けてるので、マイクロレギュレータが重くなる原因ではないようだ。
同じ重さなら分離型を持つので、直結型でこの重さは持ち歩きにくい。気にしなければたいした問題では無いのだが。

寒さには本当に強いのか?
ガス缶を氷水に浸しても火力落ちが少ないことを宣伝する動画があるが、使ってるガスはおそらくプロパン入りの方で、新品のものだろう。だったら、氷水に浸したところでそれなり使えるのは当たり前で、困るのはプロパンが無くなった後の話だ。
レギュレータ付きで寒さに強いのが売りだが、プロパン入りのガス缶ではじめの5分は火力が落ちないと言ってるだけにも読めるので、単に同じガス缶を使った場合に、レギュレータ無しのストーブよりは火力低下が少ないですよ・・・というレベルに思っておいた方が良いかもしれない。
寒さに強いのが売りだが、寒くても最初だけは使えるプロパン入りのガスを使って25℃のときに計測した値が2500kcalだそうだ。他のガス機器と同じ計測方法かもしれないが、半分減ったノーマル缶で5℃のときの火力のほうが知りたい。ガスの火力計測は、昔の車の燃費くらい意味の無い数字だと思う。
ある程度暖かい時期(5℃以下にならない季節)は、これで十分なのではないかと思う。

すげー点火しにくい
イグニッションがストーブ下部に有り、とても使いにくい。

火力調整がやりにくい
火力調整つまみの回転数がメチャメチャで、はじめの2回転は点火不可能なのに、そこから一気に火力が上がり、遊びが多くて調整幅が狭い。
バイク用としてはかなりお勧め
何しろガスは寒い時、さらにガスが減った時の火力落ちが深刻。少しでも寒さに強いものが欲しい。プロパン入りのガスははじめだけ火力が強く、最後まで火力を維持してほしいという希望とはまったく逆のもので、むしろ、始めと最後の火力差を激しくしてしまう。気温が10℃くらいでも最後までスパっと使いきれるなら十分活躍しそうだ。使った感触としては、他のストーブよりはだいぶマシ。十分価値を感じた。

少々重いが、CB缶用のストーブとしては特別重いわけでもないので、バイクツーリング用としては一番おすすめストーブだと思う。
それほど寒くない季節の主力のつもりで居たのだが、何故か暖かい季節はEtaExpressばかり使っていた。思ったほど使わなかった。